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猫背、巻き肩・前肩とトレーニング その3 ~ なんでスポーツでパフォーマンスが伸びないの?

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こんにちは、名古屋市瑞穂区のパーソナルトレーナー、S&Cコーチの田島雅彦です。



猫背や肩が前に出てしまっているなど、姿勢の悪さと肩・肩甲骨周りの可動域の低下の問題のお話、今回はスポーツへの影響についてです。



・トレーニング効果が出にくいだけでなく
ここまでの記事ではトレーニングの成果が出にくいという観点から説明してきましたが、まず柔軟性・可動域が不足した状態だとよいフォームをとることが出来ず、狙った筋肉をうまく使えません。
 
それで、トレーニングをしても「見た目」的に思ったように発達しない、とかだけならともかく、そのままトレーニングを続けると、いくらか筋力は付いても、元々の状態からさらに姿勢の悪化や柔軟性の低下を助長し、スポーツなど運動のためにはマイナスにすらなってしまう可能性があります。


良くないフォーム、不十分な可動域で負荷をかけるようなトレーニングでは、実際に体が硬くなったり、負の効果が発生するということは有り得るんです。
 


・スポーツへの影響は・・・
猫背などによる姿勢の悪化と肩・肩甲骨周りの可動域の低下による、最も分かりやすい例として、手が頭の上まで挙がらなくなる。それこそバスケをやっていても実はちゃんと腕が上がらない選手って少なくないです。

例えとしてバスケへの影響を考えると、ディフェンスの姿勢で、一見して腕は上がっているようでも、代わりに腰が丸まってしまうなど、体の他の部分で動きを代償してしまっている。この場合、腰が丸まってしまえば、お尻に中心に下半身の力もうまく使えなくなります。
ジャンプ・跳躍動作で高く跳ぶためにも、腕の振りというのは非常に大きな要素です。腕の振りで発生したエネルギーを脊柱を介して下半身に伝える。そこにも制限がかかることになります。また、単純に頭の上までまっすぐ手が伸びないことによって、最高到達点も下がるでしょう。




バレーボールだとジャンプも投球様動作も同時に含みますね


・投球でも・・・
バスケに限らず、競技動作で頭の上へ手を挙げて構える、あるいは投球する、ラケットを振る、などの動きをするようなスポーツ(オーバーヘッドスポーツ)では、肩・肩甲骨回りの柔軟性の低下はダイレクトに影響します。
しっかり肩回りが動かないので他の部分に負担がいく。野球などのような全身を使った投球動作では、その負担が肩に直接来るとは限りません、肘に出ることも多いでしょう、手首への影響になるかもしれません。あるいは腰や下半身に問題が出る可能性だってあります。
 

・走る時腕の振りに・・・
頭上へ腕を挙げる必要の少ない競技でも、常に肩が前へ出てしまっていると、走る時自然に腕を振れません。肩を引いた姿勢を作れないと、腕を振ると肩に力が入るし、背中が丸まって胸が潰れれば脊柱のアーチも崩れてしまうので、やっぱり腕を振った力も下半身まで効率的に伝わらないでしょう。
 

・コンタクト姿勢で・・・
ラグビーやアメフトなどタックルなど激しい身体接触をするようなハードなコリジョンスポーツでは、大きな力を発揮する時、つまりコンタクトする時に、肩が前に出ている、胸が張れない、ということになると姿勢と力が下を向いてしまうことになります。下向きに突っ込んでいくことが危険なのは言うまでもないでしょう。
 



・怪我を防ぐためにも
猫背・巻き肩などがあると、様々な動作で制限要因となってしまいますし、スポーツのパフォーマンスのためだけでなく、怪我・傷害の予防の観点からもよくないということです。

 
中には元々猫背でも、それに適応してパフォーマンスの高い選手もいるとは思います。でももしそれを見習っても多くの人にとっては制限要因になりこそすれ、プラスになることはまずないし、マイナスの面の方が多いでしょう。





また上半身だけでなく、スクワットやデッドリフトなど下半身のトレーニングや、より実践的にスポーツに活かすために全身のパワー・瞬発力を高めるクリーンやスナッチ、クイックリフトを、安全かつ効果的に行うためにも肩甲骨周りの柔軟性は不可欠となります。


猫背・巻き肩のままでは、スポーツ動作自体にもマイナスの部分が多いし、スポーツに活かすためのトレーニングも十分効果的に行うことが難しくなってしまうでしょう。



トレーニングの仕方によっては猫背を助長してしまう可能性もありますが、これまでの記事にも書いたように、しかるべき手順を踏んでちゃんと良いトレーニングフォームを身に付ければ、姿勢の悪さや肩回りの可動域は改善することが出来ますし、筋力だけでなく、体の使い方・力の使い方も改善することによって、ちゃんとパフォーマンス向上に繋がります。





※関連記事

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