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トレーニングの基礎・基本と「個別性」 ~ ストラクチュラル・エクササイズ その2 

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前回(→ストラクチュラルエクササイズ その1)、トレーニングの基本となるのはストラクチュラル・エクササイズであり、だれが対象でも、基本として同じようにそれが出来るようにする、という事を説明しました。
 


・基本をできるようにするプロセス
一方、基本は同じなのですが、だれでもいきなり最初から同じことができるわけではないので、それをできるようにする過程には違いがあります。
なぜその違いが生まれるかというと、トレーニングを始める時点での筋力・柔軟性など体力レベルや運動経験の違いがあるからですね。
 
 
で、実際の所、スクワットやデッドリフトを最初から正確なフォームで行えるという人は、ほとんどいません。なので、できるようにするためには、いくつもステップを用意します。(最初からちゃんとはできないけど、じゃあそれだけを一生懸命反復練習しましょうというのではありません。)
必要なステップ・段階は人によって、違う。可動域、動き方、筋力バランスなど、それぞれの課題に焦点を合わせて段階的にプログラムを組む必要があります。(例えばスクワットであれば、まず課題となる代表的な要素として、「ハムストリングの柔軟性と骨盤のコントロール」、「股関節から屈曲するという動き方」、「ふくらはぎの柔軟性の足首の可動域」、「肩甲骨周りの柔軟性と胸椎の伸展」、などが不十分であることが多いです。それらを個別にクリアしていく必要があります。)


さらにそういった体力レベルの問題だけでなく、現在の健康状態、運動の頻度と時間、年齢などの要因などによる、肉体と神経系の適応速度の違いによって、同じようなことをやっても進度に違いがあるでしょう。
 


 
・プロセスと個別性
というわけで、(パーソナル)トレーニングにおける個別性は、まずここに表れます。
誰であっても基本が出来るようにはしていくのですが、人によってスタートが違うので、まず最初に取り組むべきことや、そこから基本へ向かっていくためのステップの内容や進度・速度が違います。
 
 
でもまずは何はともあれ基本に向かっていく。



そして、ある程度基本が出来あがれば、個別の目的、高めたい要素に対して、行うべきメニューの配分や負荷設定などは、また当然変わってきます。基礎が出来上がった上に、個別性はまた生まれるのです。
でも、基礎が出来上がっていれば、結果として目的を、より短い期間で、効率的に達成することが出来るのです。
 


・良い結果に辿り着くためのプロセスに必要
 ストラクチュアル・エクササイズは、人間の身体の使い方・動かし方の基礎・基本となる部分と能力を、効率的に向上させるために、トレーニングとして煮詰めたようなものです。そこを疎かにして、最初から「Aを鍛えるにはBというエクササイズがいいらしい」とか「Cという症状を改善するにはDをやればいい」みたいな短絡的な方針だけでトレーニングに取り組んでも、良い結果に辿り着くことは難しいでしょう。



(結果だけを見るならば、例えば筋肥大が目的である場合などは、どんなひどいフォームでも、大きな負荷さえかければ筋肉はある程度大きくなります。しかし基本が出来ていないまま大きな負荷をかければ、関節に余計な負担をかけてしまい、身体を痛めたり、狙った部位を上手に使えないので、意図していない部分ばかりが太くなってしまったり、という望ましくない結果もついてきてしまいます。またダイエットが目的である場合も、どんなひどい運動の仕方をしていても、食事さえ我慢すれば体重は落ちるので、痩せるという結果に辿り着くことは出来るでしょう。)


で、逆にストラクチュラル・エクササイズを行えるようにするため、適切な柔軟性や関節の動かし方、負荷のかけ方を身に付けていけば、それで身体の慢性的な痛みや良くない癖を改善することにもなるんです。単一の目的を達成するだけでなく、より全体的(ホリスティック)に身体のコンディションを改善・向上させることができます。



基本が基本であるということにはちゃんと意味や理由があるんです。トレーニングの王道、ベーシックなエクササイズを行う、行えるようにするということは非常に重要なのです。
適切なプロセスを経て、適切なエクササイズテクニックを身に付けたうえで、トレーニングを行うことによって得られる効果は、ただ表面の形だけなぞった運動をするのとは全く違ったものになります。


ほんでも基礎・基本が大事なのはわかったけど、なんか大仰だし、そんな細かいことまで気を付けるのは難しいんじゃないの、と思われる方もいるかもしれません。


というところでまた続きます。→トレーニングフォームを身に付けるのは難しいのか ~ ストラクチュラル・エクササイズ その3

 

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