2018/06/19
こんにちは、パーソナルトレーナーの田島雅彦です。
前回(→寝る前のストレッチはいい? その1)の続きで、
なんで寝る前のストレッチをお勧めしないか、その理由の説明です。
・リラックスして覚醒水準を下げるためには
下の図は非常に大雑把な概念図ですが、交感神経も副交感神経も
ONとOFFだけで切り替わるものではありません。身体面心理面で
色々な要素が絡んで連続的に変化してます。
学問的に厳密なものではありませんのでイメージです
以前のストレッチの記事→(運動前のストレッチは怪我を予防しない その2)で
静的ストレッチを行うことで副交感神経を優位にしてリラックスできると説明していたじゃないか、
と思われる方もいると思います。
副交感神経を刺激して覚醒水準を(神経系の興奮度合)を下げるにしても、
運動時の興奮状態から通常状態に戻すのと通常状態から安静状態や
睡眠状態へ下げるのとでは必要なリラックス具合・脱力度合が違います。
運動後興奮した状態から静的ストレッチを行って覚醒水準を
下げるなら、多少は力が入ってもゆっくり行っていれば
段々落ち着いてくるでしょう。
でも普通の状態から眠れるようなレベルまで覚醒水準を下げるには
余計な力を極力使わないようにしなければいけません。
力んだり呼吸が止まったり、頑張ってしまうと、交感神経を刺激して
覚醒水準はむしろ高まってしまいます。
こういうのはダメ
ということで既にストレッチに習熟している方で無いと、
寝る前に静的ストレッチを行うことによって、リラックスして
睡眠を助ける、というのは難しいことが多いかと思われます。
・やるならとにかく力を抜いて
不眠でもなければ関係ないと思われる方もいるかもしれませんが、
別段不眠などでないならわざわざ寝る前にやるより風呂上りに
ストレッチを行った方が効果的に柔軟性を向上させ、体をほぐすこともできます。
それでも寝る前にやる場合は筋肉を伸ばそうなんていう気持ちを捨てて、
比較的簡単なポーズだけを秒数なんかカウントせずに、
でれ~~~~~~~~~っとして、だら~~~~~~~~~~っ、
として息を吐く時だけすこ~~しずつ沈み込むようにゆったり
行うと上手くいくかもしれません。
そこで僕は寝る前に行うリラックス法としてはこのブログで既にご紹介した
呼吸法(→腹式呼吸 ~ 深い呼吸でリラックスを)をお勧めします。
まだちょっと続きます。
今日も読んでいただいてありがとうございました。